モンゴルの見どころ①ウランバートル周辺
モンゴルの全人口の約半分が集まる大都市です。外モンゴルのハルハ部の歴史的な重要なエリアとして、多くの見どころが集まっています。ここでは、ウランバートル市とそれを取り囲むトゥブ県などの見どころを紹介します。
※随時更新しています。
ガンダン・テクチェンリン寺
市内にある歴史的なチベット仏教寺院です。破壊を免れた建物の中にあった仏像は大粛清の時代に失われたものの、社会主義体制を廃止したのちに復興されました。
モンゴル恐竜中央博物館
ゴビ砂漠などから発見された恐竜の化石を展示している博物館です。博物館の前にあるモニュメント「自由の碑」も合わせて見学を。
ザナバザル美術館
1966年に設立された、ザナバザルや他の芸術家の作品を展示する美術館です。美術館の前にある「建設者の碑」も合わせて見学を。
ダシュチョイリン寺
ウランバートル北部にあるチベット仏教寺院です。社会主義時代に破壊を受け、のちに復興されたもの。
スフバートル広場
かつてのボグド・ハーン政権の時代に宮殿があった場所を社会主義時代に広場にしたものです。中央には革命家スフバートルの像が立ち、社会主義時代の国家宮殿は今は大統領宮殿と名前を変え、スフバートル廟の代わりにチンギス・ハーン、オゴタイ・ハーン、フビライ・ハーンの像が設置されています。
モンゴル国立博物館
スフバートル広場に隣接する国立博物館です。社会主義時代には革命博物館と呼ばれていました。モンゴルの歴史的な展示品を数多く見られます。博物館の前には、1930年代の大粛清での犠牲者を追悼する碑が建てられています。
マルコ・ポーロ像
かつてモンゴル帝国(元)のカラコルム(ウランバートルの西にある古都)や大都(現在の北京)などを訪れた旅人マルコ・ポーロを記念して建てられた像です。
チョイジンラマ寺院博物館
ボグド・ハーンが弟のチョンジン・ラマのために立てたチベット仏教寺院です。
モンゴル鉄道博物館
ウランバートル鉄道駅の外れにある鉄道博物館です。社会主義時代からの鉄道を展示しています。
ボグド・ハーン宮殿博物館
かつてのボグド・ハーンの冬の宮殿をハーンの死後になって博物館にしたものです。中国風とロシア風の建物からなり、中露に挟まれたモンゴルの地政学的な厳しさを感じられる場所となっています。
ザイサン・トルゴイ
ウランバートルの町を見下ろす高台に立てられた社会主義時代の記念碑です。大祖国戦争(独ソ戦)やハルハ河戦争(ノモンハン事件)での戦勝とモンゴル人宇宙飛行士グラグチャの宇宙飛行を讃えた壁画を通じ、ソ蒙友好を演出した作品となっています。ここからのウランバートルの風景は圧巻。
イフ・テンゲリン・アムニ・ズラグ
モンゴル語で「偉大なる大空の口」を意味する遺跡。1960年にソ連の学者によって発見されたもので、元代のモンゴル語の碑文やモンゴル人女性の壁画などが見られます。
ウランバートル市立博物館
モンゴル国立博物館とは異なり、ウランバートルの歴史にフォーカスを当てた博物館です。隣にある円形の建物は相撲宮殿です。相撲は日本と同様に国技という扱い。
モンゴル軍事博物館
モンゴル帝国の時代や社会主義時代などの展示のある軍事博物館です。大英帝国に次ぐ世界最大級の帝国を築き上げたモンゴルの秘められたパワーを感じられる場所。
ジューコフ元帥博物館
ハルハ河戦争(日本側呼称はノモンハン事件)での勝利に貢献したソ連軍人で、のちにソ連の国防大臣となったジューコフの邸宅を博物館にしたもの。
ロシア正教会
黄金のドームの美しいロシア正教会の建物です。ロシアとの関係の深さを感じられる場所。
ダンバダルジャー寺
ウランバートルの北郊外にあるダンバダルジャー地区のチベット仏教寺院です。歴史的な寺院であるものの、社会主義時代の破壊から復興しきれていない印象。
日本人慰霊碑
ソ連から移送されてモンゴルで抑留された日本人の慰霊碑です。ソ連からの移送は、戦後の経済復興を急ぐモンゴル政府の要請によるもので、モンゴル国内の日本人抑留者は、建設工事や炭鉱での労働などに駆り出され、多くの犠牲者を出しました。高台にあり、ウランバートル市街地とボグドハーン山(聖山として知られる)を望むことができます。
ゾーンモド
ボグド・ハーン山の南麓にある町です。
ナライハ
ウランバートルの東郊外にあるウランバートル市の飛び地となっている地区。社会主義時代に炭鉱の町として発展しました。1958〜1959年にかけて建てられたソ連風の「鉱山の宮殿」(鉱山労働者のための文化施設)や、社会主義体制の廃止後に建てられたチベット仏教寺院、炭鉱跡などがあります。
チンギス・ハーン騎馬像
ナライハの東部に位置する世界最大の騎馬像です。チンギス・ハーンが各地の有力者と会議を開いたと伝わるエリアに建てられたもの。
バイン・ツォクト碑文
テュルク系民族の国家、東突厥の時代の碑文です。官僚(タルカン)のトニュクク(646〜726年頃)の死後にその功績を刻んだもの。碑文のすぐ北には古墳の石槨が残されています。
ブルカン・カルドゥン(世界遺産)
モンゴルの聖地として知られる山です。ヘンティー山脈の西に位置しています。
国立ホスタイ公園
ウランバートルの西郊外にある。現存する唯一の野生馬モウコノウマ(タヒ)が暮らす自然豊かな国立公園です。