旅好きのメモ

旅好きの筆者が日本から簡単に行ける海外の見所をメモ

極東ロシアの路線図

人口希薄地帯の極東ロシアは、かなり移動が困難というふうに思われがちですが、ロシア帝国の時代から現代にかけて、鉄道網が発達しています。

 

以前の記事で、個別の鉄道については見てきましたが、今回は、一気にまとめて紹介します!

 

シベリア鉄道

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1. 本線

沿海地方

ウラジオストク(接続駅)

ウゴリナヤ

ウスリースク(接続駅)

チェルニゴフカ(ムチナヤ)

スパッスク=ダリニー

レソザヴォーツク(ルジノ)

ダリネレチェンスク

ルチェゴルスク

ハバロフスク地方)

ビキン

ヴャーゼムスキー

ハバロフスク

ユダヤ自治州)

デジニョフカ(接続駅)

ビロビジャン

イズヴェストコヴイ(接続駅)

アムール州

ベロゴルスク(接続駅)

スコボロディノ(接続駅)

(ザバイカリエ地方)

モゴチャ

チェルニシェフスク

ネルチンスク(プリイスコヴァヤ)

シルカ

タルスカヤ(接続駅)

カルィムスコエ(カルィムスカヤ)

チタ

ペトロフスク・ザバイカリスキー

ブリヤート共和国

ウランウデ(接続駅)

セレンギンスク(セレンガ)

バブシュキン(ムィソヴァヤ)

シベリア方面へ続く

 

2. ナホトカ支線

ウラジオストク

ウゴリナヤ(接続駅)

アルチョーム

パルチザンスク

ナホトカ(複数駅存在)

 

3. グロデコヴォ支線

ウスリースク(接続駅)

ポグラニチニ(グロデコヴォ)

中国方面への国際バスが発着

 

4. ブラゴヴェシチェンスク支線

ベロゴルスク(接続駅)

ブラゴヴェシチェンスク

中国方面への船が発着

 

5. ネルチンスク支線

プリイスコヴァヤ(接続駅)

ネルチンスク

 

6. タルスカヤ-ザバイカリスク支線

タルスカヤ(接続駅)

オロビャンナヤ

ボルジャ

ザバイカリスク

中国方面へ続く(※かつての東清鉄道)

 

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バム鉄道

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1. 本線

(サハリンとソヴィエツカヤ・ガヴァニから)

ワニノ

コムソモリスク・ナ・アムーレ(接続駅)

ノーヴイ・ウルガ(接続駅)

ヴェルフネゼイスク

ティンダ(接続駅)

タクシモ

セヴェロバイカリスク

シベリア方面へ続く

 

2. ヴォロチャーエフカ・ジョムギ鉄道

コムソモリスク・ナ・アムーレ(接続駅)

デジニョフカ(接続駅)

バム鉄道シベリア鉄道の連絡線

 

3. イズヴェストコーヴァヤ支線

ノーヴイ・ウルガ(接続駅)

イズヴェストコヴイ(接続駅)

バム鉄道シベリア鉄道の連絡線

 

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【サハリン鉄道】

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1. 東線

コルサコフ/大泊(複数駅あり)

ユジノサハリンスク/豊原

ドリンスク/落合

ヴズモーリエ/白浦

アルセンチェフカ/真縫(接続駅)

マカロフ/知取

ポロナイスク/敷香

レオニドヴォ/上敷香

ブユクリ/穂恵

スミルヌイフ/気屯

ポベジノ/古屯

ユジノハンダサ/半田

(北緯50度線)

オノール

ティモフスコエ(ティモフスク)

ノグリキ

最北端のオハまではバスが発着

 

2. 西線

(大陸方面/ネベリスク方面から)

ホルムスク/真岡

チェーホフ/野田

トマリ/泊居

イリンスコエ/久春内(イリンスク)

東西接続線方面へ続く

 

3. 東西接続線

イリンスコエ/久春内(イリンスク)

アルセンチェフカ/真縫(接続駅)

ユジノサハリンスク方面へ続く

 

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【その他】

 

1. アムール・ヤクーツク鉄道

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スコボロディノ(接続駅)

ティンダ(接続駅)

ネリュングリ

アルダン

トンモト

ニジュニー・ベスチャ

対岸のヤクーツクまで船で移動する

 

※スコボロディノ~ネリュングリ間は、バム鉄道の本線のティンダ駅を挟んでバム鉄道の支線として扱われている。

 

2. モンゴル縦貫鉄道

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ウランウデ(接続駅)

グシノオゼルスク(ザグスタイ)

ナウシュキ

モンゴル方面へ続く

 

 

【国境観光】中国最東端の地を訪ねてみよう

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前回、中国最北端の漠河周辺のエリアを紹介しましたが、今回は、中国最東端の撫遠周辺のエリアを紹介します。極東ロシア最大の都市ハバロフスクからほど近い、かつては厳戒態勢が取られていた国境も、中露の融和が進んだ今では一大観光地となっています。

 

撫遠

中国最東端の都市として知られるのが、ここ撫遠市です。アムール川の向こうのロシアの大地を遠くまで見晴らせる「東極閣」や、アムール川沿いの西山公園にある「ソ連海軍烈士紀念碑」(国共内戦の序盤戦となった1945年9月の撫遠での戦いで戦死した27名のソ連兵を追悼する記念碑)、それからアムール川の魚を展示する「魚博館」は必見です。

 

【アクセス】黒竜江省省都ハルビンからの夜行列車や、空路での移動が一般的。

 

東方第一哨

中国最東端の哨所です。中露の関係が安定していることもあり、近くの船着場からは遊覧船も出ています。勇ましい名前の割に、かなりの観光地です。

 

太陽公園

黒瞎子島に臨む中国本土側の公園です。園内は中国風に整備されている一方、対岸のロシア側にはこじんまりとしたロシア正教会の教会建築が建てられており、お互いが民族アイデンティティを主張しているといった雰囲気が感じられます。

 

黒瞎子島

撫遠の東方、ハバロフスクの対岸の国境地域にある島が黒瞎子島(ロシア名:大ウスリー島)です。この島の陸地の中間地点がロシアとの国境となっており、国境沿いギリギリには「東極宝塔」という記念塔が建てられています。島内には、ツキノワグマなどの動物を飼育する熊園もあります。

 

黒瞎子島は基本的には「中国人向け」の観光地(つまり外国人は原則入域禁止)なので、必ず撫遠発のツアーで訪問しましょう。

【国境観光】中国最北端の地を訪ねてみよう

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漠河市

中国最北の都市として知られるのが、ここ漠河市です。市内中心部を見下ろす北極星広場や、建国以来最悪の森林火災(211人が死亡、1万世帯5万人以上が被害を受けた1987年5月6日の山火事)を記憶するために建てられた大興安嶺五·六火災紀念館は必見です。

 

【アクセス】黒竜江省省都ハルビンからの夜行列車や、空路での移動が一般的。

 

北極村

こちらは漠河からさらに北にある、「中国最北の村」として知られる村です。鄂倫春民族博物館(オロチョン民族博物館)がある「北方民族園」や、トナカイを見られる鄂温克馴鹿園(エヴェンキトナカイ園)のほか、村の北のアムール川沿いには公園があり、北限の村らしい記念碑がたくさん設置されています。

 

【アクセス】漠河からのバスで訪問するのが一般的。後述の2ヶ所の見どころを合わせてツアーを利用して訪問するのもオススメ。

 

竜江第一湾風景区

アムール川が大きくロシア側に蛇行する場所で、中国側から美しい蛇行の光景を見られます。

 

中国最北点

烏蘇里浅灘にある中国最北の地です。北極村のある方角ではなく、こちらが真の最北の地です。

 

※北極村だけの訪問の場合、漠河からバスが出ており、村の入り口で身分証チェックを受けるだけで何なく入域できますが(観光地なので…笑)、中国最北点や竜江第一湾への訪問については、必ず漠河発の現地ツアーで行きましょう。個人だとまずトラブルの元となります。

牡丹江周辺の見どころメモ

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黒竜江省南部、牡丹江沿いにある大都市、その名も牡丹江の見どころをメモを公開します!

 

※市内のみならず、南部の渤海国の古都、渤海鎮などの見どころも併せて紹介していきます。

 

【牡丹江】

 

1. 江浜公園

牡丹江沿いに整備された公園です。園内には日本軍に勇敢に戦った8人の女戦士を讃える八女投江紀念碑が建てられているほか、すぐそばには八女投江紀念館博物館も建てられています。

 

抗日戦争致愛国自衛戦争殉難烈士紀念碑

北山公園の入り口にある記念碑です。長い名前ですが、要は、日本と戦い戦死した中国人兵士らを讃えて建てられたモニュメントになります。

 

渤海鎮の周辺】

 

1. 渤海国上京龍泉府遺址

渤海都城のひとつだった上京龍泉府の遺跡です。

 

2. 興隆寺

渤海の時代に建てられた仏教寺院です。敷地内には渤海時代の遺跡である石灯籠が残されています。

 

3. 渤海上京遺址博物館

渤海上京龍泉府の歴史を出土品とともに紹介している博物館です。

 

4. 鏡泊湖国家級風景名勝区

渤海鎮から南に行ったところにある、牡丹江沿いの美しい自然の風景を見られる景勝地です。

 

【横道河子鎮】

ロシア風の建物が多く残されている、中国東北部でも人気の観光地です。

 

1. 横道河子駅

牡丹江の西にある東山村に今も残る東清鉄道時代の駅舎です。

 

2. 中東鉄路博物館

東清鉄道の車庫を利用した博物館です。

 

3. 横道河子東北虎林園

アムール川ウスリー川周辺に生息する希少動物のアムールトラが飼育されている動物園です。

 

4. 威虎山影視城

虎林園からすぐそばにある、中国映画の撮影に使われる影視城(日本でいうところの映画村)です。

 

※随時更新しています。

東寧周辺の見どころメモ

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ロシアとの国境の町、東寧の見どころを紹介します!

 

※随時更新しています。

 

東寧博物館

市内にある、東寧の歴史などを紹介している博物館です。

 

東寧要塞群

東寧市の中心部から南東の郊外にある、日本軍により築かれた要塞群です。第二次世界大戦末期にソ連軍との激戦地となり、1945年8月26日の武装解除まで要塞を死守しました。

綏芬河の見どころメモ

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ロシア国境のすぐ近くにあり、国境の貿易拠点として発展している都市です。

 

※随時更新しています。

 

綏芬河鉄路大白楼

1903年に綏芬河鉄路の交渉分局の総理委員官邸として建てられた建物です。ロシアが鉄道を獲得してからは東清鉄道の職員の宿舎として、日本側に東清鉄道が売却されてからは日本人職員の宿舎としても使われました。ソ連(および後のロシア)国境の町らしく、中国側の要人がソ連を訪問する際にもここが宿舎として利用されていました。

 

綏芬河市基督経堂

1913年に建てられたロシア正教の教会です。もとは1898年に建てられた木造教会で、1908年に焼失したあと再建された建物。ロシア国境の町らしい雰囲気を感じられる場所です。

 

(旧)ソ連領事館

かつてソ連の領事館として利用されていた建物です。

 

(旧)日本領事館

地元では「人頭楼」という名前で知られる、かつて日本の領事館としても利用されていたロシア風の建物です。

 

北海公園

市内の北部にある公園で、園内にはかつてこの区間で使われていた機関車の車両が展示されています。

 

国門旅遊区

ロシアとの国境ゲートの周辺に整備されたエリアです。ロシアと行き来する鉄道などをここから見学することができます。

鶏西の見どころメモ

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袁世凱の時代から炭鉱の町として発展してきた都市です。市内の見どころを紹介します!

 

鶏西市博物館

市内中心部にある、鶏西の歴史を紹介している博物館です。博物館の道路の向いには、仏教寺院の華厳寺もあります。

 

穆棱河公園

鶏西を流れる穆棱河のそばに整備された公園です。

 

鶏西動植物園

希少な鳥類タンチョウなどが飼育されている動植物園です。南東に足を進めると、日本軍が築いた地下要塞の跡もあります。