【国境観光】中国最東端の地を訪ねてみよう
前回、中国最北端の漠河周辺のエリアを紹介しましたが、今回は、中国最東端の撫遠周辺のエリアを紹介します。極東ロシア最大の都市ハバロフスクからほど近い、かつては厳戒態勢が取られていた国境も、中露の融和が進んだ今では一大観光地となっています。
撫遠
中国最東端の都市として知られるのが、ここ撫遠市です。アムール川の向こうのロシアの大地を遠くまで見晴らせる「東極閣」や、アムール川沿いの西山公園にある「ソ連海軍烈士紀念碑」(国共内戦の序盤戦となった1945年9月の撫遠での戦いで戦死した27名のソ連兵を追悼する記念碑)、それからアムール川の魚を展示する「魚博館」は必見です。
【アクセス】黒竜江省の省都ハルビンからの夜行列車や、空路での移動が一般的。
東方第一哨
中国最東端の哨所です。中露の関係が安定していることもあり、近くの船着場からは遊覧船も出ています。勇ましい名前の割に、かなりの観光地です。
太陽公園
黒瞎子島に臨む中国本土側の公園です。園内は中国風に整備されている一方、対岸のロシア側にはこじんまりとしたロシア正教会の教会建築が建てられており、お互いが民族アイデンティティを主張しているといった雰囲気が感じられます。
黒瞎子島
撫遠の東方、ハバロフスクの対岸の国境地域にある島が黒瞎子島(ロシア名:大ウスリー島)です。この島の陸地の中間地点がロシアとの国境となっており、国境沿いギリギリには「東極宝塔」という記念塔が建てられています。島内には、ツキノワグマなどの動物を飼育する熊園もあります。
※黒瞎子島は基本的には「中国人向け」の観光地(つまり外国人は原則入域禁止)なので、必ず撫遠発のツアーで訪問しましょう。