【メモ】中国東北①黒竜江省
最大都市のハルビンなどの主な都市をまとめました。
ハルビン
【由来】1898年に東清鉄道の建設に伴い建設された。地名の由来は様々な説があり、確証のあるものは不明。
チチハル
【由来】1674年に清朝が内モンゴルの開拓の拠点として建設した。地名はダウール語で「辺境」あるいは「自然の牧地」を意味する。
大慶
【由来】1959年の石油発見をきっかけに建設され、急速に発展した。地名はこの地の大慶油田に因んで名づけられたもの。
漠河
ロシアとの国境付近にある中国最北端の都市
【由来】1909年に清朝により漠河総卡官が設置されたことを起源とする。2018年2月になって漠河市へと昇格した。これにより、名実ともに「中国最北端の市」となった。
黒河
ロシアのブラゴヴェシチェンスクと向かい合う国境の町
【由来】清朝がロシアの南下を警戒して1683年に築いた黒竜江将軍衙門に由来する町。ロシアとの貿易で急速に発展した。名前は、中華民国の時代に設置された黒河道による。
北安
黒河からほど近い町
【由来】1912年に設置された竜門鎮設治局を起源とする。現在の名称は、満州国の時代の1939年に当地一帯が北安県と名付けられたことに起因する。
綏化
【由来】もともとは1885年に設置され、人口の急増とともに周辺の自治体を吸収して成長した。綏化県→綏化専区→綏化地区と自治体の規模が拡大していくなか、1982年に綏化市を設置、1999年に綏化県を綏化市とし、旧綏化市はそのなかの北林区となった。
伊春
【由来】満州国の時代に鉄道敷設のため原生林を開発して建設された。地名はモンゴル語で9を意味する。
鶴崗
【由来】1914年に石炭が発展されると炭鉱開発で急速に発展した。地名はこの地の鶴崗鉱山に因んで名づけられたもの。
ジャムス
鶴崗と双鴨山(後述)の間に位置する交通の要衝
【由来】ロシアからの防衛の要衝として清朝の時代に建設された。満州国の時代に三江省の省都となり、ソ連からの防衛拠点として鉄道が整備された。町名はナナイ語に由来する説や満州語に由来する説があるが、確証のあるものは不明。
双鴨山
【由来】前述の鶴崗と同様、1914年に石炭が発展されてから炭鉱開発で急速に発展した。地名は、カモに見える2つの山があることから命名された。
同江
ハバロフスク地方を望む国境の町
【由来】???
撫遠
ハバロフスク地方を望む国境の町
【由来】1909年に清朝により設置された綏遠州を起源とする。1929年、「この地を永遠に鎮め、平定すること」を祈って撫遠と改名された。
牡丹江
【由来】もともとは1885年に設置され、人口の急増とともに周辺の自治体を吸収して成長した。綏化県→綏化専区→綏化地区と自治体の規模が拡大していくなか、1982年に綏化市を設置、1999年に綏化県を綏化市とし、旧綏化市はそのなかの北林区となった。
綏芬河
牡丹江からほど近いロシア国境の町
【由来】1897年、ロシアがこの地を通る東清鉄道を開通させ、国境の町として発展を開始、1926年に綏芬河市が設置された。綏芬河という地名は満州語で「錐の川」を意味する。
東寧
ウスリースクに向かう道にある国境の町
【由来】1909年に清朝により設置された東寧庁が起源。石炭の生産によって発展し、2015年に東寧市へと昇格した。
鶏西
ロシアの沿海地方からほど近い国境の拠点都市
【由来】満州国時代の1941年にロシア国境近くの炭鉱エリアに建設された。地級市に昇格する際に、町のある鶏西県に因んで現名称となった。
虎林
鶏西からほど近い国境の町
【由来】1909年に清朝により設置された呢嗎庁が起源。翌年に虎林庁と改名された。地名は、当地を源流とする七虎林河から名づけられたもの。
七台河
鶏西の近くにある炭鉱の町
【由来】1910年に石炭が発見され、1958年になって本格的に炭鉱開発のために建設された。町名は、オロチョン語で「薪屋」を意味する奇塔河が転訛したもの。