【絶景】極東ロシアの世界遺産を知ろう!
極東ロシアはモスクワやノヴォシビルスクなどの大都市圏から遠く、美しい自然が残されています。
極東ロシアには今のところ文化遺産はないので(今後先住民関連の文化遺産ができる可能性はある)、ここでは自然遺産のみの紹介となります。ここまでのダイナミックな自然を味わえるのはロシアならでは!
1. カムチャツカの火山群(カムチャツカ地方)
カムチャツカ半島の2つの自然保護区と3つの自然公園が1996年に自然遺産に登録され、2001年に新たに1つの自然公園が登録されました。世界屈指の火山の密集地帯で、富士山を彷彿とさせる美しい雄峰が並ぶ姿はまさに圧巻の光景です。
【アクセス】個人でのアクセスは許可申請などが大変なので、ペトロパブロフスク・カムチャツキーからのツアーを予約するのがベスト。
2. バイカル湖
世界一深く、世界一透明度が高い湖として世界に名を馳せる湖です。淡水に生息するバイカルアザラシに代表される希少種が生息しており、1997年に自然遺産に登録されました。
【アクセス】極東ロシアのブリヤート共和国の場合、首都ウランウデからバビシュキンなどへ鉄道で移動するか、あるいは北のセヴェロバイカリスクに空路で行くのが便利。その他にも、シベリア側の都市イルクーツクから西岸への訪問も可能。
3. シホテアリニ山脈中央部(沿海地方)
2つの自然保護区(2001年に登録)と1つの国立公園(2018年に拡大登録)からなるエリアです。アムールトラなどの希少種が生息する(生で見る機会はほぼゼロに近い)ほか、美しい自然の造形美で知られています。日本と生物種は近いものの、大陸なので若干の違いがあり、そこがまた面白いです。
【アクセス】ビキン国立公園へはレソザヴォーツク(ウラジオストクからシベリア鉄道が通っており便利)からのアクセスが、他の自然保護区へはテルネイ(ウラジオストクから国内線で移動)からのアクセスが便利です。いずれもBohai Tourなどの旅行会社でウラジオストクからのツアーを予約するのがベスト。
4. ウランゲリ島(チュクチ自治管区)
北極海に浮かぶ自然豊かな島です。ホッキョクグマはもちろん、バードウォッチングなども楽しめます。その希少な自然環境のため、2004年には自然遺産に登録されています。後述の通り外国人制限の地域にありアクセス自体が困難ですが、ツアーで満足度の高いクルーズを楽しめます。
【アクセス】チュクチ自治管区が外国人入域に制限がかかっている地域のため、クルーズ会社でアナディル発の北極海クルーズを事前に予約する必要があります。半月ほどのクルーズで10,000ドル以上と非常に高額ですが、経験としてはぜひ訪れてみたい場所。
5. レナ川の柱群(サハ共和国)
凍結破砕作用という現象で岩が侵食されてできた不思議な石柱群で知られる場所で、2012年に世界自然遺産に登録されました(2015年に登録面積を拡大)。
【アクセス】夏季のみ、ヤクーツク発のクルーズ船が運航しています。
6. ダウルスキー自然保護区(ザバイカリエ地方)
以前紹介したモンゴルのダウリヤと合わせて「ダウリヤの景観群」として2017年に世界遺産に登録されている自然保護区です。マナヅル、クロヅル、アネハヅルなどの野鳥のほか、絶滅危惧種の植物が多数植生している豊かなステップが広がっています。
【アクセス】アギンスコエ(チタからバスが運行している)からのアクセスが便利です。ロシア国内(チタ)の旅行社のエコツアーに参加するのがベスト。
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いかがだったでしょうか。
極東ロシアの自然は本当に美しいですし、大陸のスケール感を感じられるので、ぜひ足を運んでみたいですね!
では、次の投稿もお楽しみに☆